国産甲虫標本写真館

ツノグロモンシデムシ

Nicrophorus vespilloides

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北海道産
山梨県産(北岳)

分布:北海道、本州(中部以北の高地)。

体長:10〜20mm

生態:本州では高山帯に分布する。北海道でも山地帯に多いようだ。他のシデムシと同様に動物の死体に集まる。
 
 ツノグロモンシデムシは触覚が全て黒色になる。他のモンシデムシは橙色の部分がある。
 モンシデムシ類は親が子供の保護をする。モンシデムシが亜社会性昆虫と言われる所以だ。しかもかなり手の込んだ「育児」で、繁殖に適した死体(ネズミ、小鳥、カエルなど)を見つけると毛を除去するなど非常に丹念に処理をし(防腐処理まで行う)、孵化した幼虫には鳥が雛に餌をやるように口移しで餌を与える。
 モンシデムシの死体の処理は土の中に埋めることから始まる。死体の毛や羽を除去しながらきれいな形の肉団子にし、その周りは育児のための空間となる。♀は育児のための空間からトンネルを掘り、その壁に卵を産みつける。
 幼虫が生まれてからの餌やりなどの世話は、♀はほとんどの場合幼虫が蛹になるまで行う。